ニコライモロゾフは、ベラルーシ出身の元フィギュアスケート選手であり、現在はフィギュアスケートのコーチ及び振り付け師である。元はアイスダンスの選手で、タチアナ・ナフカとのコンビで長野オリンピックに出場して16位であった。
長野五輪後に引退し1999年よりタチアナ・タラソワのアシスタントとしてコーチ業に参入、2005年独立しこれまでにミシェル・クワン、本田武史、ブライアン・ジュベール、シェイ=リン・ボーン&ビクター・クラーツ、高橋大輔、安藤美姫などのコーチをした。
2002年のアレクセイ・ヤグディン「仮面の男」や2006年の荒川静香「トゥーランドット」など、数々の優秀なプログラムを作り、現在最も人気のある振り付け師でもある。
2006年トリノオリンピックHP
http://www.joc.or.jp/torino/index.asp
ニコライモロゾフ名匠のプロフィール
ニコライモロゾフ名匠のインタビュー
AERAにニコライモロゾフのインタビューが載ってました。トリノの荒川静香に続いて、今回の世界選手権では安藤美姫、高橋大輔にメダルをもたらしたコーチです。編集部が、今やスケート界の「野村再生工場」なんて紹介していますが、安藤をたった1シーズンであそこまで復活させたのはその表現でいいけど、荒川、高橋まで「再生」というのは、ちょっと言い過ぎでは。荒川は最後の仕上げを施して、高橋には自信をつけさせて伸ばしてやったという感じです。
もちろんニコライモロゾフが今の日本のフィギュア界になくてはならない人になったことは、間違いありません。
ニコライモロゾフがコーチングした選手が、短期間でこれだけメダルを取ったのですから。なんといっても点を稼げるプログラムを作ってくれるのが大きいですね。そして、あれだけの要素をぶちこんだプロを滑りこなすまでの、選手本人とコーチの血のにじむような努力があったのでしょう。
ニコライモロゾフ名匠最近のハブリシティ
フィギュアスケートの世界選手権(3月20〜24日、東京体育館)で女子の安藤美姫を金メダル、男子の高橋大輔を銀メダルに導いたのが、ロシア人のニコライモロゾフコーチ。昨年のトリノ五輪では荒川静香のコーチを務め、演技の振り付けの面で荒川の金メダル獲得に貢献した経験の持ち主だ。
ニコライモロゾフコーチはモスクワ生まれ。シングルの選手から16歳でアイスダンスに転向し、98年長野五輪にはベラルーシ代表として出場した。引退後は恩師のタチアナ・タラソワコーチを補佐し、02年ソルトレークシティー五輪で男子のアレクセイ・ヤグディンの優勝に貢献。その後独立して「振付師」として活躍し、荒川が04年世界選手権で優勝した時のフリー演技も手がけた。
トリノ五輪の約2カ月前に、荒川からの依頼で新コーチに就任。新採点方式で得点を稼ぐため、スピンやステップなどのレベル認定を上げる振り付けを荒川に施した。昨季から高橋、今季から安藤も担当。両手を振って上体を激しく動かすステップは「モロゾフ作品」の特徴の一つで、安藤は「最初は全身が筋肉痛になった」と振り返る。
ニコライモロゾフコーチは世界選手権フリーの前、安藤に4回転サルコウの回避を指示した。これについて「安藤は大会前から両足かかとを痛めていた」と明かす一方、「(4回転回避と)故障は関係ない。ミスなしでいくことを考えた」と説明する。
安藤は優勝会見の際、門奈裕子コーチとともにニコライモロゾフコーチの名前を挙げて「2人のコーチに力をいただいた」と話した。高橋も以前から「ニコライモロゾフの振り付けは格好がいい」と信頼を寄せる。来季も2人を担当するニコライモロゾフコーチは「安藤は4回転抜きで世界女王になったのは大きい。4回転を入れればもっといいプログラムになる。高橋は来季、ショートプログラムから4−3回転を入れ、フリーは4回転フリップも入れていく」と構想を表明した。